TOP>>フロアコーティングで黒ズミを予防!原因や落とし方・予防法を紹介
フローリングの住宅で頭を悩ませるのが、床の黒ズミです。一度付いた黒ズミはなかなか落ちにくく、本来は水気が厳禁なフローリングの掃除ということで、お手入れの方法に迷いがちです。
黒ズミをきれいに落とすためには、黒ズミの種類や原因を特定し、正しい方法で掃除することが必要です。本記事では、フローリングの黒ズミの原因や落とし方とともに、黒ズミの予防法について詳しく解説します。
フローリングに発生する黒ズミの原因には、さまざまなものがあります。黒ズミの種類を把握することで、対策や予防に役立てることができます。ここで黒ズミの原因となる、主要な5種類の汚れについて解説します。
フローリングの黒ズミとなりやすいのが、足裏の皮脂汚れです。家の中を素足で過ごす習慣のある人は、フローリングの上も素足で歩き回ります。その結果、フローリングに足裏の皮脂が付着し、時間経過によって変色することで黒ズミへと変化してしまいます。 足裏は人体のなかでも汗をかきやすい場所で、皮脂を分泌しやすい場所 です。特に夏場などは皮脂の分泌量も多くなってしまうため、毎日の部屋での過ごし方によって黒ズミが生じることもあります。衛生面からも、フローリングの皮脂汚れはこまめに対応したいところです。
キッチン周辺のフローリングの場合、調理の際に飛び散った油汚れが黒ズミの原因となることがあります。付着した油をそのままにしておくと、次第に酸化して、色も黒ずんでしまいます。 油はねは思った以上に飛距離があり、キッチン周り以外にまで飛んでいることがあります。また、スリッパで油はねを踏んでしまったことで、キッチンの周辺以外にまで油汚れを運んでしまうことがあります。 油は性質的に水拭きで完全に取りきれないことが多く、ほこりなどが付着しやすいため黒ズミを加速させる原因となります。
フローリングは水気に弱く、水やジュースなどをこぼれたまま放置していると、木材に水分が染み込んで黒く変色することがあります。 状況によっては木が腐り始めている場合もあり、掃除とは別の対応が必要となるため注意が必要です。
フローリングに塗ったワックスが黒ズミの原因となる場合があります。 本来ワックスは、フローリングを保護するためのものですが、時間経過とともに塗布したワックスも劣化してしまいます。その結果、ワックスが黒ズミの原因となってしまう場合があります。さらにワックスの劣化が進むと、部分的にワックスが剥離して黒ズミが広がってしまいます。
湿気によってフローリングに発生したカビが、黒ズミとなる場合があります。 カビの原因として挙げられるのが、窓ガラスに生じる結露です。室内外の気温差が大きい場合、窓に結露が生じることがありますが、その湿気でフローリングにカビが発生することがあります。 窓やサッシの近くのフローリングが黒ずんでいる場合、カビの疑いが高いといえるでしょう。また布団を敷きっぱなしにしてしまう、いわゆる万年床の状態もフローリングにはよくありません。寝汗による湿気が常時こもってしまい、カビとなることがあります。 同様に、マットレスやカーペットを敷きっぱなしにしている場合も、カビの発生に繋がるので注意が必要です。
黒ズミができてしまった場合でも、適切に掃除をすることで黒ズミを軽減し、本来の色に近づけることができます。 ここではフローリングに生じた黒ズミの落とし方について、家庭で実践できる方法をいくつか解説します。
まず試したい方法が、中性洗剤を使った拭き掃除です。 掃除方法は、洗剤を雑巾につけて黒ズミの箇所を拭き取るだけと簡単です。大切なのは黒ズミを拭き終わったら、一度水拭きで洗剤を拭い取り、仕上げに乾いた雑巾で完全に水気を除去してしまうことです。水分を残すと新たな黒ズミの原因となってしまうため、最後は必ず乾燥させた状態で終わるようにします。
油汚れには、アルカリ性の洗剤が効果的です。アルカリ用洗剤は皮脂汚れに強く、足裏の汚れなどによる黒ズミであれば、効果的に汚れを落とせます。 黒ズミの箇所に吹き付けて、雑巾で水拭きします。油汚れは頑固な汚れとなっていることも多いので、一度で取りきれなければ何度か繰り返しましょう。 ただし、ワックスがけをしている場合は注意が必要です。アルカリ性洗剤の成分はワックスを溶かしてしまう場合があるため、洗剤を吹き付けて長時間放置することはやめましょう。掃除を終える際は、中性洗剤の場合と同様に、水拭きをして洗剤を完全に拭い取ったうえで乾いた雑巾で水気を完全に取り切りましょう。
高温スチームクリーナーは、高温の蒸気で汚れを洗浄する掃除器具です。高温の蒸気をノズルから噴きつけることで汚れを浮かせて黒ズミを取り除きやすくします。特に油汚れなどに効果的に作用し、ほかの黒ズミの多くにも使えるため、あると非常に便利な器具です。 一点だけ注意したいのは、高温の蒸気を噴射するため、木材であるフローリングにはあまりよくないという点です。繰り返しの使用はフローリングが傷んでしまう可能性があり、木材の種類によってはそれが顕著に出る場合もあります。 高温スチームクリーナーを使用する場合は、始めに目立たない場所で試してみるなどして、フローリングへの影響をチェックしましょう。
フローリングの黒ズミ予防は、日常的にしっかりとした対策を取ることが大切です。ここでは家庭で取り入れやすい予防法を3つ紹介します。
まず必ず行いたいのが、日常的な掃除です。毎日の生活のなかで汚れはどうしても生じるため、黒ズミにならないようにこまめに取り除いていくのが効果的です。 油汚れはそのつど拭き取り、飲みこぼしなども放置しないようにしましょう。フローリング用のドライシートやウェットシートなども市販されているので、それらを組み合わせながら掃除するのも効果的です。
足裏の皮脂汚れの予防には、スリッパやラグマットが効果的です。スリッパを履く習慣をつけることで、足裏がフローリングに直接触れる機会が減るため、皮脂汚れを予防できます。 キッチン周辺にキッチンラグなどを敷くのも効果的です。跳ねた油が直接床に落ちるのも防げるため、フローリングの黒ズミを軽減できます。キッチンラグに落ちた油は繊維に吸い込まれるため、スリッパで踏んで別の場所まで汚れを広げてしまうことも緩和できます。
黒ズミの防止には、フロアコーティングが効果的です。フロアコーティングはフローリングの表面をコーティング剤で覆ってしまうため、汚れが直接フローリングに付くことがありません。そのため黒ズミへと変化しづらく、またコーティングによって見た目のツヤも出るため、床面により清潔感が生まれます。 日常のお手入れが簡単になるのもフロアコーティングのメリットです。日々のケアはコーティングの表面に対して行うため、フローリングのような木材を直接ケアするよりも、手入れが簡単です。また、ワックスのように、ケアを怠ることで黒ズミの原因となるようなこともありません。 黒ズミ予防効果が高く、ケアも簡単なフロアコーティングがおすすめです。
フローリングの黒ズミを落とし方には、中性洗剤やアルカリ性洗剤、高温スチームクリーナーを使った方法があります。 しかし、黒ズミは一度できるとなかなか落としづらいため、予防がとても大切です。黒ズミの予防にはさまざまな方法がありますが、フロアコーティングを施すことで、見栄えの向上とともに日常のお手入れが格段に楽になります。さらに、フローリングの表面も傷から守ってくれます。 フローリングの黒ズミに悩んでいる人は、ぜひこの機会にフロアコーティングを検討してみましょう。
コラム更新日:2022年8月29日(月曜日)
フロアコーティングFSSCOAT
専任プランナー:佐藤恭典