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足元から暖めてくれる床暖房は、エアコンと比べると空気が乾燥しにくく、ホコリが舞い上がらないなどのメリットがあります。ただ、フローリング自体を保護していない場合は、床材の経年劣化を早めてしまうかもしれません。

そこでおすすめなのがフロアコーティングです。フロアコーティングの概要やワックスとの違いを解説したうえで、暖房機能のある床にコーティングする際に知っておきたいことをご紹介します。

フロアコーティングとは?

フロアコーティングの魅力と、ワックスとの違いを解説します。

フロアコーティングの魅力

さまざまな液剤を使用して床の表面をコーティングすることで、防腐、防汚、防水、耐薬品といった効果を持たせて床を保護します。ツヤを与えて見た目を美しくしてくれるうえ、はっ水や滑り止めなどの機能性をプラスすることも可能です。

フロアコーティングを施すと、日々の掃除の負担やメンテナンスの手間を減らせます。食べこぼしやペットの粗相といった日常生活で生じる汚れも落としやすくなります。

塗膜をつくると床材自体にキズがつきにくいため、床材の寿命を延ばす効果があるのも魅力です。フロアコーティングは、床材をきれいな状態で長く使い続けることを可能にしてくれます。

ワックスとの違い

ワックスは数か月おきに重ね塗りを必要とします 。さらに、重ね塗りのときに床表面の汚れを落としきれていないことでワックスとともに汚れも堆積していくため、定期的にワックスの剥離をすることも必要です。

一方でフロアコーティングは5~30年程度の耐用年数 があるため、メンテナンスの手間を大幅に減らすことができます。

日々の掃除の面にも違いがあります。ワックスは水分に弱く、乾拭きや化学モップの使用がおすすめです。どうしても水拭きする場合は、乾拭きとセットで行います。 フロアコーティングであれば、水拭きも可能です。


床暖房にはフロアコーティングできる?

床暖房にフロアコーティングを施すことは可能です。むしろ床材を保護するために、床暖房にフロアコーティングはおすすめといえます。注意点も含め、詳しく見ていきましょう。

耐熱温度の確認は必須

暖房機能のある床には、熱で変形しにくい頑丈な素材が使われることが多いです。外気温などにも左右されますが、床暖房をつけると床の表面は約25~30 ℃になります。場合によっては35℃前後まで上がることもあるようです。

そのため、フロアコーティングの耐熱温度は要チェックです。熱に弱いコーティング剤は避ける必要があります。耐熱性に優れたものを選ぶと同時に、床暖房との相性も確認しましょう。

あとで詳しく解説しますが、フロアコーティングにはいくつか種類があり、使うコーティング剤によって耐熱温度に違いがあります。床暖房の温度に長く耐えてくれるフロアコーティングを選ぶことがポイントです。

メンテナンスをしないと経年劣化しやすい

経年によってフローリング自体が劣化していきます。メンテナンスをしないと、より一層劣化させる原因となるため注意が必要です。

劣化を防ぐためには、床暖房面にカーペットなどを敷かない、家具などの重量物は置かないなどの配慮も必要ですが、フローリングの保護機能を高めることも大切です。

ワックスはツヤを保つためのものであり、耐熱温度が高くないものもありますが、フロアコーティングは耐熱性に優れたものも多いです。

暖房機能のある床材の乾燥や変色などの劣化を防いできれいに使い続けるために、フロアコーティングなどでメンテナンスをしましょう。

フロアコーティングの種類

それぞれの特徴や耐熱温度の違いを見ていきましょう。

ウレタンフロアコーティング

古くからあるタイプのため、ウレタン塗料の種類は豊富です。大きく分けて油性と水性がありますが、日本では環境への配慮から水性のタイプが多く使われています。

ほかの種類と比べると耐用年数が短めではありますが、安価で施工できるのが特徴です。光沢を抑えたやさしいツヤのため、マットな質感を好む人でも使いやすいでしょう。

摩擦にも強く、椅子の引きずりなどによるキズもつきにくいです。耐熱温度は約70度 で、以下にご紹介するほかの種類よりも耐熱温度は低めです。ただし床暖房の温度に対応できるほどの耐熱性はあります。

シリコンフロアコーティング

シリコン樹脂によってコーティングする手法です。床を滑りにくくしてくれるため、小さな子どもやペットがいる家庭にもおすすめです。転倒による怪我のリスクを抑えてくれます。

防汚性や耐久性、はっ水性があるため、日々のお手入れもしやすいでしょう。UVカット効果もあります。

フローリングを明るく輝かせて美しく見せてくれる、光沢の強い仕上がりも特徴です。インテリアを格上げしてくれる効果も期待できます。

耐熱温度は約400度 と高いです。性能と価格のバランスがよく、コストパフォーマンスに優ています。

ガラスフロアコーティング

耐熱温度は約1200度 と、フロアコーティングの中でも特に耐熱性に優れています。

塗膜自体は薄いですが、硬度の高いガラス塗膜によってキズに強いのが特徴です。ペットの爪のひっかきキズや、椅子の引きずりキズなどからも床を守ってくれます。

無機系のガラス素材を使っており、劣化や変色が起こりにくく、耐久性が高いのも魅力です。耐水性や耐薬品性、UVカット効果もあります。

UVフロアコーティング

紫外線硬化樹脂を使用したコーティング方法で、耐水性や耐摩擦性、耐薬品性に優れています。水拭きはもちろん、アルコール除菌や塩素系漂白剤を使用した掃除も可能です。耐久性も高く、長期間きれいな状態を保てるでしょう。

ほかのコーティングとの大きな違いは、自然乾燥ではなく紫外線を当てて素早く硬化させることです。入居中の施工や、スケジュールに余裕がない場合にもおすすめです。

光沢は強く、高級感のある仕上がりになります。滑りにくいため、子どもやペットがいる家庭にも取り入れやすいでしょう。耐熱温度は約200℃ で、床暖房にも充分対応が可能です。


複数の業者を比較する

それぞれの特徴や耐熱温度の違いを見ていきましょう。

複数の業者を比較する

業者によって使うコーティング剤や手法に違いがあり、費用も変わってきます。そのため、複数の業者を比較して検討することがおすすめです。

ホームページに施工実績やサービス内容、作業工程、アフターフォローなどを掲載していることも多いです。気になる業者をいくつか絞って相見積もりを出してもらいましょう。

フロアコーティングは、施工直後は成功したように見えても、時間が経過すると不具合が生じることもあります。そのため、技術力のある業者や、アフターサービスまで充実している業者を選ぶと安心です。

床暖房のフロアコーティング実績を確認する

床暖房にフロアコーティングする場合は、床材との相性に加えて、耐熱温度などの関係から床暖房との相性も考慮する必要があります。

そのため、床暖房への施工経験が豊富な業者に依頼すると安心です。ホームページなどで、床暖房への施工実績があるかをチェックしてみましょう。

まとめ

床暖房にフロアコーティングすることは可能です。床表面が温かくなるため、フロアコーティングの耐熱温度を確認し、熱に弱いタイプは避けましょう。

フロアコーティングは、床の表面に塗膜をつくって保護してくれます。見た目を美しく保ってくれるうえ、日々の掃除の手間も減らせるのが魅力です。

床暖房の床材に何もしないと経年劣化を早めてしまうため、フロアコーティングで保護するときれいな状態を維持できます。

依頼する際は複数社を比較検討して、要望に沿った施工が可能な業者や、安心して任せられる業者を選びましょう。

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コラム更新日:2023年1月20日(金曜日)

フロアコーティングFSSCOAT

専任プランナー:佐藤恭典

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