TOP>>フロアコーティングした床に掃除ロボットは大丈夫?

フロアコーティングは、フローリングを美しく見せ、長持ちさせる効果があるため、近年人気を集めています。メリットを知って導入したいと思う反面、お手入れ方法に不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

最近では、掃除ロボットを使用する家庭も増えている一方で、掃除ロボットを使用したら傷がつくのではないかと不安の声を聞くこともあります。本記事では、フロアコーティングと掃除ロボットの相性や、フロアコーティング後のお手入れ方法を詳しく解説します。

フロアコーティングと掃除ロボットの相性

フロアコーティングには種類がいくつかあり、加工方法によって掃除ロボットとの相性が異なります。相性を左右する要因として、コーティングの塗膜の厚さ・硬さの違いが挙げられます。塗膜が厚く、硬いほど、掃除ロボットの傷に強いのです。


UVコーティング

塗膜が厚く硬さもあるので、掃除ロボットの傷はつきにくく相性がいいと言えます。塗膜の硬さが高いので耐摩耗性にも優れ、生活傷もつきにくいのがポイントになります。UVコーティングの特徴は、床がピカピカになるほど光沢感があることです。グランドピアノの表面のような、高級感のある仕上がりになります。

ガラスコーティング

ガラスコーティングは、塗膜の厚みこそ平均的ですが、今回比較したフロアコーティングのなかで最も硬さに秀でています。 そのため耐摩耗性に優れ、掃除ロボットとも相性がよいでしょう。コーティングの仕上がりは、ツヤが控えめで、マット調になるのが特徴です。

シリコンコーティング

塗装の厚みも硬さも平均的なのが、シリコンコーティングです。UVコーティングやガラスコーティングと比較すると、塗膜の厚み・硬さがないので傷つきやすいでしょう。 掃除ロボットとの相性はいいとは言えませんが、フロアコーティングの種類のなかでも、滑り止めの効果が高いのが特徴です。

ウレタンコーティング

ウレタンコーティングは、シリコンコーティングと同様に塗装の厚みも硬さも平均的です。そのため、掃除ロボットとの相性はいいとはいえず、使い方によっては傷がついてしまうこともあります。 傷がつきやすいとはいえ、掃除ロボットのメンテナンスを適切に行えば、傷を予防できることもあります。

アクリルコーティング

塗膜の厚みは平均的で、硬さはほかのコーティングよりもないので、掃除ロボットとの相性はいいとは言えないコーティングです。掃除ロボットを使用すれば、傷が残ってしまうおそれがあります。 しかし、ウレタンコーティング同様、掃除ロボットのメンテナンス次第で、傷を防ぐことも可能です。

フロアコーティングとその他清掃機器の相性

日頃使用する掃除ロボット以外に、しっかり汚れを落としたいときに用いる清掃器具も、フロアコーティングとの相性を把握しておきましょう。 ここでは、フロアコーティングと水拭きロボット、スチームクリーナー、化学モップの相性について詳しくお伝えします。

水拭きロボット

掃除ロボットの種類のひとつに、水拭きロボットがあります。掃除ロボットが使えるのであれば、水拭きロボットも使用できると考えられます。 しかし、MDFを使用したフローリングの場合は注意が必要です。MDFを使用したフローリングの場合、水分が残ってしまうとフローリングの隙間から水分が浸透してしまい、表面が膨れ上がる可能性があります。 フロアコーティングと水拭きロボットの相性はいいものの、フローリング自体の材質によっては相性が変わるので、確認しておきましょう。

スチームクリーナー

スチームクリーナーも水分を含む機械のため、水拭きロボットと同様、フローリングの材質がMDFである場合は注意が必要です。 フロアコーティングとの相性でいうと、耐熱性のあるコーティングであれば相性はいいと言えます。スチームクリーナーは、平均的に100℃前後の温度が出るものが多いです。 そのため、耐熱温度が70℃ほどしかないウレタンコーティングは、スチームクリーナーが使えないので注意が必要です。

化学モップ

化学モップには吸着剤が使用されており、吸着剤が効果を発揮してほこりを吸着するという仕組みでできています。 そのため、吸着剤として使われている薬剤によっては、フロアコーティングとの相性がよくないことがあります。化学モップによって使われている薬剤が異なるため、一概に相性がいい・悪いとは判断できません。

お掃除ロボットがフロアコーティングを傷つける原因

掃除ロボットの裏側(フローリングと接する部分)をよく見ると、自走するためのゴムローラーと、ゴミを拾い上げるブラシ部分でできています。 ゴムローラーとブラシは、フロアコーティングを傷つける原因にはなりません。掃除ロボットが固いゴミなどを吸ったときにつまってしまい、そのまま引きずったときにフロアコーティングを傷つけてしまうのです。 ゴミ以外にも髪の毛が絡まってしまい、ローラーの回転ができずに引きずってしまうと、傷の原因になります。

フロアコーティングした床の傷は直せる?

フロアコーティング施工後の床に万が一、傷が入ってしまった場合、傷の具合によっては修復が可能です。ただし、どんな傷が直せるのかは専門家でなければ判断が難しいため、施工業者に相談するのが1番安心でしょう。 ご自身で直す方法は、Webサイトで検索をかけるといくつか方法が挙げられています。しかし、修復にも限界があり、自己判断で直すのは不安もあると思います。できれば、施工業者に対応いただくのが安全です。 施工業者によっては、アフターフォローや保証がついている場合があります。施工前に業者との契約内容を把握しておけば、傷がついたときでも冷静に対応できるでしょう。

フロアコーティングした床のお手入れ方法

フロアコーティングは、日常のお手入れが簡単になるのがメリットのひとつです。 ここでは、フロアコーティングした床のお手入れ方法について説明します。

掃除機がけ

フローリング上に付着しているホコリやゴミを吸い込むために、掃除機がけを行いましょう。このとき、掃除機のブラシ機能はOFFにします。ブラシ機能を使用すると、ブラシに絡まったゴミが床を傷つける原因になってしまいます。 掃除機を使用する目的は、ホコリと小さなゴミを吸い上げるためです。フロアコーティングに傷が行かないように、ブラシ機能は使わずに掃除機がけを行いましょう。

雑巾がけ

ホコリやゴミ以外にも、床に付着した汚れをとりたいときは、雑巾がけを行います。台所周りの油が飛び跳ねた床や、素足で歩いたフローリングの油脂が目立っている床は、硬く絞った雑巾でしっかり拭きとるようにします。 水でも落ちないほどの頑固な汚れは、お湯を使って雑巾がけをしましょう。お湯でも取れない汚れは、家庭用中性洗剤やアルコールを雑巾に含ませると、汚れが取れやすくなります。


まとめ

フロアコーティングと掃除ロボットの相性はいいものの、フロアコーティングの種類によっては傷がつきやすいため、施工時に種類の確認が必要です。 また、掃除ロボットのローラーやブラシに詰まるゴミが床を傷つけてしまうので、掃除ロボットを使用する場合は、清掃機器のメンテナンスが重要です。 掃除ロボット以外の清掃機器を使用する場合も、熱や水分に耐えるフロアコーティング・フローリングの材質であるか確認しましょう。 フロアコーティング施工後のお手入れは、ブラシ機能をOFFにした掃除機と雑巾がけで行えます。清掃が簡単になるので、毎日のお手入れがしやすいフロアコーティングはおすすめです。

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コラム更新日:2023年5月31日(水曜日)

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専任プランナー:佐藤恭典

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