TOP>>日焼けしたフローリングの補修法と日焼けの予防法を解説

フローリングが日焼けしてしまうと、劣化による退色が起き、放置するとフローリング剥がれや毛羽立ちにつながります。さらに見た目や肌触りに影響が出るだけでなく、ケガの原因になる恐れもあります。

フローリングの日焼けに気がついたら、本格的な劣化が始まる前に補修しなくてはなりません。劣化が起きていない場合でも、予防が必要です。そこで本記事では、フローリングにおける日焼けの補修法と予防法を解説します。

フローリングが日焼けするとどうなる?

通常、フローリングの耐久年数は10~20年程度といわれていますが、フローリングが日焼けすると劣化が早まります。

最初の劣化サインは、紫外線の影響による変色や退色です。日に当たる部分が白っぽい、つやがないなどの場合は、日焼けによる劣化が始まっているといえます。このまま放っておくと、フローリングの剥がれや毛羽立ちが発生します。

変色や退色は見た目だけの影響です。しかし、進行した剥がれや毛羽立ちは、見た目の影響だけではありません。剥がれによる板のたわみが原因で転んだり、毛羽立ちが足に刺さったりなどのケガにつながります。

剥がれや毛羽立ちまで進行すると、フローリングの張り替えも検討しなくてはなりません。そうなる前にしっかり予防し、日焼けを見つけたらこまめに補修しましょう。


フローリングが日焼けした際の補修法

日焼けを見つけてしまった場合は、補修をしましょう。フローリングの補修方法は、種類によって異なります。ここでは、複合フローリングと無垢フローリングの補修法を解説します。補修法を実践する際は、自宅のフローリングが複合フローリングと無垢フローリングのどちらかを確認してから実施しましょう。

複合フローリングの場合

複合フローリングは、薄い木の板を重ねたものです。複数の色合いや木材を使っている見た目のものなら、複合フローリングの可能性があります。

日焼けによる変色、退色の症状のみの場合は、カラーワックスを使いましょう。カラーワックスはカラーバリエーションがあるため、日焼けの影響が出ているフローリングの色に合わせたものを選んでください。

ワックスを塗るときは、フローリングの汚れを雑巾などでふき取ってから塗ってください。塗るときは柔らかい布に垂らしてから塗ると、きれいにできます。乾いたらきちんと塗れているか確認してください。足りないようならもう一度塗りましょう。

変色や退色だけでなく、毛羽立ちやざらつきがある場合は、まず紙やすりで落としてから作業します。作業する場所は塗装用マスキングテープなどで囲ってください。紙やすりは240番を使います。

紙やすりでフローリングを平らにしたら、しっかり絞った雑巾で削りかすを取り除き、乾いたらフローリング用ニスを塗ります。乾いたらカラーワックス同様、できあがりを確認しましょう。

無垢フローリングの場合

無垢フローリングは、一枚の板から作られたフローリングで、色がすべて均一です。板に継ぎ目がない場合は、無垢フローリングになります。日焼けの場合も毛羽立ちがある場合も、まずはきちんと雑巾で修復箇所をふき、乾燥させるところから始めてください。

軽度であれば、乾燥した後に床材を保護するステイン塗料を塗れば補修できます。一度塗料を塗って違和感がない確認してみましょう。違和感があるようなら、再度雑巾がけして次の項目に移ります。

日焼けや毛羽立ちのある部分を、240~300番の紙やすりで広めに削ります。紙やすりは異なる番号のものを3種類用意しておきましょう。仕上がりに影響が出るため、丁寧に作業してください。

削りかすを再度濡れ雑巾でふき取ったら、乾燥させたときの色合いを確認します。色の違いが気になるなら、気になる個所をマスキングテープで養生し、ステイン塗料を塗って再度仕上がりを確認してください。

ここまで解説した補修方法は、あくまでも軽度の、狭い範囲の日焼けや劣化の修復方法です。劣化がひどい場合や広範囲の日焼けは、DIYで修復するのは難しいため、業者の力を借りてください。


フローリングの日焼けを防ぐ方法

フローリングの修復は軽度かつ狭い範囲でも大変です。メンテナンスの手間をなくすには、日焼け対策を施し、予防する必要があります。フローリングの日焼けを防ぐ方法を覚えておきましょう。

マットやカーペットを上に敷く

フローリングの日焼けを防ぐには、紫外線が届かないようにするのが一番です。日当たりのよい場所には、日焼け予防のマットやカーペットを敷いておきましょう。

窓が広い場合、カーペットやマットをまんべんなく敷かないと、敷物型の日焼けあとができる場合もあります。日焼け防止でカーペットやマットを敷くなら、日のあたる場所全体を覆うように敷いてください。

最近はおしゃれなデザインや豊富なカラーの敷物が多数販売されています。今あるインテリアとの相性も考えながら選ぶとよいでしょう。

UVカット機能や遮光効果のあるカーテンを取り付ける

カーテンの中には、紫外線や光を遮る効果のある製品があります。UVカット機能がある遮光カーテンも日焼け対策に有効です。マットやカーペットだとインテリアにあわない、窓が大きくて敷物を用意するのが大変などの場合は、カーテンを活用しましょう。

遮光カーテンを閉め切れば、日の光による影響を最小限に抑えられます。日の光がほしいなら、遮光カーテンにUVカット機能のあるレースカーテンを組み合わせましょう。レースカーテンをきっちり閉め切れば、紫外線の影響を気にすることなく日の光を室内に取り入れられます。

カーテンの隙間から日光が漏れると、せっかくの遮光・UV効果が得られません。日焼け対策にカーテンを取り入れる際は、窓とカーテンのサイズを考えましょう。窓全体をしっかり覆うことができるサイズを購入してください。

UVカットフィルムを窓ガラスに貼る

UVカットグッズは、カーテンだけではありません。窓ガラスに張りつけるフィルムもあります。透明なタイプを隙間なく張り付ければ、日光を取り入れながら紫外線をカットできます。

遮光カーテンと組み合わせて使えば、より効果的です。目隠し効果のあるものを選べば、プライバシーを守るのにも有効です。UVカットフィルムは、フローリングだけでなく肌への影響も抑止できるメリットもあります。

ワックスを定期的にかける

ワックスはフローリングを保護する役割があり、紫外線からも守ってくれます。年に1~2回かけるだけで劣化予防が可能です。市外線以外の影響からもフローリングを守れます。

ワックスの頻度は、ワックス材を使えば大体年に1~2回で十分です。大変な作業ではありますが、慣れてしまえば意外と簡単にできます。頻度自体は少なくすむ分、メンテナンスに時間をかけられない方でも行いやすい予防法です。

業者にフロアコーティングを依頼する

対策をする時間を取れない、ワックスがけをするのが大変などの場合は、フロアコーティングを活用するのもよい方法です。フロアコーティングに使用するコーティング剤の中には、紫外線からフローリングを守る効果があるものがあります。

一度施工してしまえば効果は数年~数十年続くため、ワックスがけの手間がかかりません。正しく扱えば、長い間フローリングを日焼けから守れます。傷や汚れに強くなるため、フローリングの寿命を延ばすのにも効果的です。

フロアコーティングの効果や料金は、施工業者により変わります。依頼を検討する際は、複数業者に見積もりを出してもらってから検討しましょう。


まとめ

フローリングは、日焼けすると劣化します。日焼けはそのうち毛羽立ちなどに変わり、思わぬケガの原因になることもあるため、早急に対応しなくてはなりません。普段から日焼け対策をしっかりしておきましょう。

万が一日焼けが起きても、早いうちに発見できればDIYでも対策可能です。劣化が激しい場合や、範囲が広い場合は業者の力を頼りましょう。

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コラム更新日:2023年3月13日(月曜日)

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専任プランナー:佐藤恭典

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