TOP>>自分でフロアコーティングするために必要な道具や費用・手順を解説

フローリングを保護し、美しく見せることで人気のフロアコーティングですが、業者に頼むとコーティング剤によってはかなり高額になってしまいます。

費用を抑えるために自分でフロアコーティングできないか考えている人もいるかもしれません。実際に、フロアコーティングで使うコーティング剤や道具はホームセンターで売られており、自分で行うことも可能です。

しかしフロアコーティングの作業には注意すべき点がいくつもあり、方法や手順をしっかり理解しておかないと、逆にフローリングの見栄えを損なうことになりかねません。 本記事では、フロアコーティングを自分で行うために必要な道具や手順、そしてかかる費用について解説しています。ぜひ作業に取り掛かる前にご覧いただき、参考にしてください。

自分でフロアコーティングするために必要な道具

自分でフロアコーティングを行う場合、まずは道具を揃えなくてはなりません。ここではフロアコーティングに必要な道具について詳しく解説していきます。


タオル

タオルはフローリングの汚れを拭き取るときに使います。フロアコーティングは床材の表面にコーティング剤を塗布するため、汚れの上からコーティングしてしまわないように、最初に汚れを取り除いておきます。

フローリングの全面を拭き取るため、面積に応じた枚数が必要です。また使ったタオルはかなり汚れることになるため、用意するのは使い古したタオルで十分です。使い終わったらそのまま捨ててしまえる程度のものを用意するとよいでしょう。

モップ

フローリングを拭くためではなく、フロアコーティングを行うためのモップです。コーティング剤をフローリングに塗布するために使います。

フロアコーティング用のモップはホームセンターやネットショップで販売されており、フロアモップやフローリングモップという名称で売られています。ヘッド部分の形状もいわゆる掃除用のモップとは異なるため、間違って掃除用モップを購入しないようにしましょう。

また掃除用モップは、ほこりがコーティング剤に混ざってしまうため、フロアコーティングには使えません。

掃除機

フロアコーティングの施工前に、掃除機でフローリングのほこりを吸い取ります。ほこりを残してしまうと、ほこりの上からコーティングすることになってしまいます。床掃除用の家庭向け掃除機があれば、十分です。

中性洗剤

床の油汚れなどを中性洗剤で取り除きます。特にキッチン周辺は、料理の際にはねた油がたくさん付着しています。掃除機や水拭きでは汚れを取りきれないので、中性洗剤でしっかりと分解してきれいにします。

中性洗剤は、市販されている台所用洗剤で大丈夫です。

養生テープ

養生テープはマスキングテープとも呼ばれるもので、コーティング剤が付着してほしくない箇所を覆うために使います。

粘着面が剥がしやすいのが特徴で、粘着剤が床や家財にしつこく残るようなことがないため、比較的安心して使えます。養生テープはホームセンターなどで購入でき、値段は長さ25mのもので1個200~400円程度です。

コーティング剤

最も大切なのがコーティング剤です。コーティング剤には、程よい光沢感と高い耐久性で人気の「UVコーティング」や、硬度が高く控えめな光沢感で傷が目立ちにくい「ガラスコーティング」、比較的安価な「シリコンコーティング」や「ウレタンコーティング」があります。

仕上がりや耐久性、値段などから、用意するコーティング剤を決めましょう。コーティング剤もホームセンターで売られているので、コーティングする床面積にあわせて必要量を購入しましょう。

自分でフロアコーティングした際にかかる費用や時間

業者に頼まずに自分でフロアコーティングをする場合、かかる費用や時間はどのくらいでしょうか

コーティングにかかる費用

コーティングにかかる費用で金額の大きなものは、コーティング剤です。値段はコーティング剤の種類にもよりますが、10~15畳用分を20,000円程度で購入できます。

なお業務用のフロアコーティング剤はメーカーと施工店が共同で開発を行なった特殊なものであることが多く、基本的には市販されていません。 ネットで業務用のコーティング剤が販売されていることもありますが、一般の人にとって扱いにくい場合もあります。

コーティングにかかる時間

フロアコーティングをする床面積にもよりますが、ワックスの剥離などの前準備で丸1日程度、フロアコーティングの塗布で丸1日程度を見込んでおく必要があります。

またフロアコーティングでは、コーティングしたあとに塗布した薬剤を乾燥させなければなりません。コーティング剤の種類にもよりますが、乾燥しやすい水性のもので1~3日間、油性のものは硬化するまで1週間程度かかるものもあります。 その間は施工した部屋には入れないため、その日数も想定しておきましょう。

自分でフロアコーティングする手順

ここからはフロアコーティングを自分で行う場合の手順について解説します。

1.必要な道具や材料を揃える

フロアコーティングを行う前に、必要な道具や材料を用意します。フロアコーティングは作業に失敗してもやり直しができないため、事前の入念な準備がとても大切です。きちんと必要なものを揃えて、手順の通りトラブルなく進められるようにしておきましょう。

2.家財を移動させる

次にフロアコーティングを行う部屋の家財を別の部屋へ移動させます。どうしても移動させられないものがあれば、床と家財との間に養生テープを貼って家財を保護したうえで、そのままコーティングをします。

あわせて壁紙や巾木にも養生テープを貼って、コーティング剤が付着しないようにしておくとよいでしょう。ただしその場合は、テープを剥がした際に壁紙まで剥がしてしまわないよう、養生テープのなかでも粘着力が弱いタイプを選びましょう。

カーテンなどもコーティング作業の邪魔になるため、フロアコーティングが完了するまでは、一時的に外しておきましょう。

3.ワックスを剥がす

フローリングに塗られているワックスを剥がします。ワックスを取りきれずに残してしまうと、フロアコーティング剤とワックスが反応して白濁してしまうなど、仕上がりが極端に悪くなってしまいます 。

ワックス剤は塗られている部分が分かりにくく、ワックス施工していないはずの箇所にワックスが塗られている場合などもあります。ワックスが塗られているかもしれないことを前提に、完全に取り切るようにしましょう。さらにフローリングの材質によっては、ワックスを剥がすことが難しいものもあるため、事前にしっかりと下調べしておきましょう。

ワックスを完全に取り切ることも重要ですが、作業をスピーディーに進めてフローリングが水分を吸わないようにしなければなりません。面積が広い場合は何人かで分担して、作業するエリアを細かく区切りながら、一気に進めていきましょう。

4.細かなゴミやほこりを取り除く

ワックスを剥がしたら、床面に残った細かいゴミやほこりを取り除いていきます。ゴミやほこりは仕上がりに大きく関わるため、徹底的に取り切ることが重要です。

掃除機をかけたあとは粘着ローラーなども使い、細かいほこりを残さないようにします。また作業時はエアコンや扇風機は止め、ほこりが舞い上がらないようにするほか、ドアや窓はすべて閉めて空気の流れが極力生じないようにしましょう。

5.フロアコーティングする

作業の準備が完了したら、フロアコーティングを行います。コーティング剤をフローリングに塗布していきますが、ムラにならないよう、厚みが均等になるように塗っていきます。

コーティング作業は、最終的に作業者が部屋の外へと出られるような動線で進めるようにしましょう。部屋の入り口から奥へと向かって進めてしまうと、最後に部屋の外に出られなくなってしまいます。

またコーティング作業は同じ床面で分割して行うことができないため、一度始めると最後までやり切る必要があります。作業時間をしっかりと確保したうえで行いましょう。


まとめ

フロアコーティングは自分で行うことが可能です。しかし、本来プロの業者に費用を払ってやってもらう作業でもあり、自分で行う場合はしっかりとした下調べや準備が必要です。 自分でフロアコーティングすることで費用は抑えられますが、慣れない作業となるため業者に依頼するよりも手間や時間がかかるでしょう。また、フロアコーティングは、始めてしまうとやり直しがきかず、失敗すると見た目に影響してしまいます。 自分では難しいと感じた場合は、プロに依頼することも検討しましょう。

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コラム更新日:2023年3月30日(木曜日)

フロアコーティングFSSCOAT

専任プランナー:佐藤恭典

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